今年も新人がやってくる。
創業以来30年、毎年必ず新人を迎えてきた。
残念ながらみんなが残ってるわけではないが、その当時の新人も今は50歳くらいになって
るんだなと思うと不思議な感じ。
美容師やってるのか、ほかの仕事についてるのかわからないけど、どこかで元気にやって
いるんだろう。
4月から始まる新人研修。
初日は必ず僕が一人で担当する。
何をするのか?
技術を教えるでもなく、接客を教えるでもなく、社会人としての心得を伝えるでもなく。
そういったことはもちろん研修期間中に僕より上手なスタッフが丁寧に教えてくれる。
技術、接客、コミュニケーション、商品知識、これらは「やり方」。
僕が一日使って伝えようとすることは、ものごとの「在り方」。
何のために働くのか?なぜこの職業なのか?なぜこの会社なのか?
そして何のためにこの世に生を受けたのか?
正解はないかもしれないが、これらの4つの観念を考えながら仕事をしたり、生活を営む
のはとても大切なことだと思ってる。
二十歳そこそこの子らに、そんな話難しくない?
いやいや侮るなかれ、今の若い子らは感性がよく、特に東日本大震災からこちら、価値観
が大きく変わっているのを感じる。
社会貢献のできる仕事に就きたい、世の中の役に立つ人になりたい、周りの人を笑顔にし
たい等の欲求は我々中高年世代よりも強いと感じる。
どうせ仕事をするなら世の中に役立つ誇りの持てる仕事を理解しあえる仲間と楽しくやっ
ていきたい。