こんにちは!PROSOL五日市店スタイリストの大田垣成俊です

今日はこれから美容師になりたい!と思っている方に向けて少しでもお役に立てばと思って美容師人生を振り返ってみたいと思います。
目次 |
・美容師になろうと思ったきっかけ ・小〜高校までの自分 ・美容学校での自分とその時思っていたこと、志等 ・アシスタント時代の苦労話や想い、 ・スタイリストになって楽しいこと、辛かったことなど ・将来の夢やこれから、そのために今やっていること ・休日の過ごし方や趣味 ・美容師を目指す学生へのメッセージ |
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美容師になろうと思ったキッカケ。
小さい頃は、素人ながら親が髪を切っていました。
物心ついた頃から、おでこが広いのがコンプレックスで、加えてクセ毛でもあるので、うねった隙間からおでこが見えると、若ハゲみたいになります(笑)
おでこを隠すのに、髪は伸ばしたかったのですが、親からしたら、「男の子は短髪で清潔感!」みたいなのが理想だったようで、いつも短くされてしまいます。
そこで、中学くらいから「伸びたから切らんとね」と思われるより前に、「自分で切ってしまえ」と。みんなの周りにもいたと思います。自分で前髪切る人。そして失敗する人。
その点、僕は前髪のセルフカットで失敗せずに、むしろ周りから「うまっ!」って言われ、「イケるかも??」と調子に乗ったのが始まりです。
小~高校までの自分
僕の場合は大学まで行き、濃いので、長くなっちゃいますがご了承ください。(笑)
性格的には、割と誰とでも仲良くできて、おとなしめのグループにも、イケイケなグループにも、不良っぽいグループにも馴染める、いじめられて学校に来れなくなった子の家にいって一緒に遊んだりして、学校に連れていくとか、妙に器用な感じだったと思います。
環境的には結構、教育家庭だったかと思います。今となってはとても感謝していますが、当時はとても嫌でした。小学生の頃は週1の水泳と、週2~3の公文。水泳は押入とかに隠れたり、公文は教室で泣きながら吐くほど。
中学では週4の塾とソフトテニス。高校受験が終わり、塾を辞めたい事と、美容師の夢を打ち明けると、「それなら学費は自分で払え」と強めに揉め、挫折しました。
高校では体育の授業の後、全国行くようなラグビー部にスカウトされ、成り行きで半強制的に入部(笑)
やるからには真面目にやるタイプなので、のめり込み、頑張りましたが、「これから上を狙える!」ってタイミングで熱中症で倒れ、ドクターストップを告げられ、数年間は運動すると手足の麻痺、目眩なども残るようになってしまいました。今でも太陽は苦手です。ここでも挫折感が凄かったです。
高校からの進路は、色んな挫折の末、投げ槍になっていたため、ろくに調べも相談もせず、実績のために高校から提示された国公立大学を受け、合格もあったものの、美容師という言葉は一切出さず、「ワイワイ楽しそうだから」という理由で修道大学に行き、「英語教師かなぁ」と思って行った教育学部が、2番目に苦手教科だった社会の免許しか取れない事を知り、もうほんといい加減にしろよって感じのグダグダから始まりました。
大学では事件に巻き込まれ、最大の挫折。精神的に人間関係が上手く保てなくなり、大学生活の後半は引きこもりました。このときが僕の人生において、最底辺な状況だったかと思います。(笑)
教員免許だけは取得しつつ、就活は早々に切り上げ、卒業後は実家に帰り、人生を終えようかと5日間、本当に一切飲まず食わずの寝たきり状態になったところ、親の叱咤激励を受け、思いの外、それが堪え、人生の復帰を決意しました。
2ヶ月のニート(兼リハビリ)期間を経て、生き方を考えました。自己肯定感がめちゃくちゃになった自分と向き合って、「これ以上落ちることはない。今後はちゃんとやりたいことをやって、自分を受け入れよう」という決意に至り、美容師を目指します。
アシスタント時代に苦労
大卒のため、通常通り美容学校卒業した人と比べると、2年遅れです。それを早く取り戻すためには、早めに現場に入るべきだと考え、働きながら通信で免許取得を目指しました。ド素人の状態での入社です。自分は器用な方だと思っていたけど、パーマのワインドに初めて触れたとき、絶望しました(笑)
他にも、ダッカールで髪を留めるとか、スライスを真っ直ぐ取るとか、そういうことすらも難しく感じました。2年の遅れなんて、長い人生では誤差だとは理解しつつも、劣等感は拭えませんでした。
極めつけはパーマの社内テスト。朝練もしたし、夜も遅くまで。テスト前の1週間は毎日25時過ぎまで練習をして挑みました。それでも一人だけ規定タイムに入らず、他の同期はみんな一発合格。この時は一人残って、流石に泣きましたね(笑)
スタイリストになってから楽しいこと、辛かったこと
オーディションで合格をもらえた時は、やっと報われたと思って泣きました。
嬉しいのは、ヘアデザインを通してお客様の心が開いていくのを感じたり、「旦那に褒められた」「彼氏・彼女ができた」「めっちゃ楽!」など、ナマの声を頂くときですね。
一番の思い出は、「大田垣さんと出会って、考え方がすごく変わりました。自分のしたいことを本気で頑張ってみます」といって、泣きながら最後の挨拶をしに店まで会いに来てくれたお客様。
教師の道にしても、美容師の道にしても、僕は「人の人生に何か影響を与える仕事」をしたかったので、それが実現できた瞬間で、忘れられません。
将来の夢やこれから、そのために今やっている事
実は、ハサミを持ち続けることにこだわってはいません。自分を蔑むつもりはないですが、あんな自分を拾って下さった会社に恩返しができればと思います。自分の特性が活かせる場で、会社のお役に立ち、お客様のお役に立ち、100年企業の実現を支えたいです。頭は動く方なので、多くのプロジェクトに参加していたり、マネジメントの勉強もしています。
もっと現場の仕事も頑張らないといけないですが!!
休日の過ごし方・趣味
基本的には超インドアで、一人の時間が好きです。漫画は多分、PROSOLで一番です。邦楽バンドもかなり好きで、気が向けば一人カラオケも余裕で行きます。でも、スポーツが嫌いと言うわけでもなく、やるときは手が抜けず、没頭してやります。あとお酒も好きで、家にはウイスキーとジンが常備されています(笑)
こんな感じで他にも好きなことは山ほどあり、書ききれませんが基本的には濃いです。
学生へのメッセージ
荒んだ大学生活を過ごして、やりたいことがあるということは、凄く恵まれているのだと感じました。そのやりたいことを宝物のように大切にして、貫いて欲しいです。叶えるためには上手くいかないことの方が多くて、失敗も挫折もあるかもしれませんが、それを無かったことにしちゃダメです。「必ず糧にしてやる」という想いで臨み続ければ、無意味、無駄な出来事なんて一つもない。無意味、無駄になるは、自分が目を背けた瞬間です。苦難もたくさんあると思いますが、懸命に立ち向かい、より善い人生を送れるよう応援しています。