CROSS TALK
クロストーク

カメラ師弟の坂井・岡田・長岡の3人が、カメラについて熱く語ります!
ファインダー越しに見える、美容師に大切なものとは……
撮影をはじめたきっかけをお伺いします。
- プロッソルでは作品撮りをしていますか?
- 坂井はい、作品撮りはしています。
- 作品撮りって何種類ぐらいあるんですか?
- 坂井今は2種類ですかね。ホームページに載るようなナチュラルな作品撮りは毎月行っていて、クリエーションっていう作品作りは、それぞれのペースにもよるのですが、やっている人は月に1~2回ぐらいですね。
- 作品撮りを始めるきっかけってなんだったんでしょう?
- 坂井コンテストで入賞したいとか有名になりたいとかっていうのがあって、そのために「撮影が必要だ。」ってなった時にプロのカメラマンに頼むとお金もかかって難しかったんです。その頃はまだ美容師が自分たちで作品を撮るっていう流行りが来る前だったんですけど、自分たちでやってみようっていうことになって。社長がカメラを買ってくださって環境は与えてもらったんで、それから自分たちで撮るようになりました。
- 長岡カメラの誘いを受けたのは坂井さんからで、そっからやろう!ってなりましたね。興味はあったものの、自分からやり始めようっていうまでに至ってなかったんですけど、そのタイミングで坂井さんに声をかけていただいたのが良いきっかけになりました。
- 岡田カメラをしっかりと習い始めたのは長岡さんと同じ時期なんですけど、前はクリエイティブって言われる作品を坂井さんに習って一緒に作ったりして、撮影に関わったりしていました。そのとき坂井さんの撮影を見に行ったりしていて、しっかり習ってみようって思ったのがきっかけですね。

撮影している目的について教えてください。
- 坂井最初は単純にカッコイイとかやってみたいとかだったんですけど、だんだんうまくなりたいっていうのが強くなってきたんです。それに、写真を通して見ると客観的に見れる。それが自分の成長にもつながると感じています。あとは、SNSにアップして良い反応をもらえたときは嬉しいですし、 自分自身の満足や自信につながる。そういう感じですかね。
- 長岡実際に見るのとカメラで見るのでは全然違うので、カメラを通した時に細部まで気を配って見ることで、その人の表情が変わってくるっていうことがあるんです。こんなにも変わるんだって感じれたら自分の自信にもなってうまくなった気がするんですよ!それはサロンでも活かせていて、鏡を通して見た時にもっとこうしたらいいっていうのがわかるようになってきたかなって思います。
- 岡田うまくなりたいっていうのが一番です。自分が作ったヘアスタイルを撮るのもそうですし、他のスタッフが作ったヘアスタイルを撮っているときでも自分がそのスタイルを作っているのと同じような視点が持てるんです。なので、数をこなしていけばその分うまくなっていくと思ってやっています。
- 作品撮りをしていて、コンテストなどに挑戦されていますか?
- 坂井毎年しています。地方のコンテストと全国のメーカーさんのコンテストとJHAという大きいコンテストに出しています。
- 噂では日本人モデルだけでなく、外国人モデルの方もされているっていうことですが……
- 坂井そうですね。今年、初めてプロのモデルを使って作品を撮らせてもらいました。
- プロの外国人モデルを使ってみられてどうでしたか?
- 坂井外国人のモデルさんは、作品としてのクオリティがすごく上がるので、いい面は今言ったようにクオリティがすごく上がる。悪い面はヘアがダサくてもなんとなくそれっぽくいい感じに見えてしまう。だから、日本人でしっかりいいものを作ってから、外国人のモデルを使うとバランスがいいのかなとは思いました。あと、コミュニケーションが普段と全く違うので、いい経験ができたとは思います。
- 最終的にはやはり、賞を取りたいのでしょうか?
- 坂井そうですね。やはり一番はJHAで取りたいです。
- 長岡わたしは、今はないですね。作るっていうことが明確でないと作れない。あやふやだと絶対にグチャグチャになるので、その辺がまだサロンでも満足のいくレベルまでできていないので、それがサロンでできるようになってから挑戦しようかなと思っています。
- 岡田昔は出していたんですけど、ここ数年はサロンスタイルに重点を置いていたので出していませんでした。これから先、また出すようになるかもしれないですね。

撮影をしていて何が一番楽しいですか?
- 長岡撮影後の反省会が一番楽しいです。
- 反省会ってどんなことをされているのですか?
- 岡田反省会はその日撮った作品を見て、ここはこうしたほうが良かったんじゃない?とかしてます。
- 反省会でどういった意見が出るんですか?
- 長岡このモデルに対しては、この角度の方がいいとか、メイクをもっとこうすればよかったとかですね。
- これから入ってくる仲間が撮影したいって言えばどれぐらいでできるものなんでしょうか?
- 坂井その瞬間からできます。やる気さえあれば、いつでも出来ますよ!
- 最年少の参加者はどなたですか?
- 坂井今は2年目のスタッフからアシスタント撮影会をしています。僕の思いとしては、アシスタントのうちから撮影することによってスキルアップできるので、そこを普通にやってもらいたいです。撮影ってなったら「嫌だな」みたいなイメージってあるんですけど、それを普通にしてもらいたい。まずは、撮影をしてみようみたいな場を作ろうと思い始めました。
- なにか変わりましたか?
- 坂井毎月の撮影でアシスタントはつけるので、見るだけでもその見る視点が変わりましたね。1回目より2回目と、みんな上達してましたよ。

2016年10月掲載

坂井 泰平
五日市店勤務。スタイリスト。カメラ歴7年目。2014年MTCフォトクリエーション部門グランプリ受賞。

岡田 真樹
calme勤務。スタイリスト。カメラ歴2年目。

長岡 優衣
大町店勤務。スタイリスト・アイリストを兼任。カメラ歴2年目。